title by scald (http://striper999.web.fc2.com/)
「雰囲気いるか? 一応ハジメテなわけなんだし」
「面倒ですし、普通に安宿でいいですよ」
「いや、別に東の路地にできたファッションホテルが気になってるだけなんだけどな。割と綺麗らしい」
「へえー。あそこ競争激しいでしょうし、売りにするなら綺麗で清潔なのはあるでしょうね。行きますか」
「乗り気じゃん」
そんなやり取りをしながら二人はウルダハの路地を歩いていく。時折、ショーダンサーとしての二人を知っているらしい人がちらり、と視線を向けてくるが、二人は素知らぬ顔で歩いていく。そもそも、二人とも下半身のゆるさを隠す気はないのだから、ショーダンサーとしての彼らのファンも、こんな水の多い路地に彼らがいることに不信感を抱かない。
……とはいえ、シャルロッテの隣の女を不思議そうに見る人間はいる。カラーリングと気兼ねなく話しているあたり、ネッロだということがバレているのかは分からないが。幻想薬などという摩訶不思議な性別どころか種族も変えてしまう薬がある世の中なのだから、気にしない人は気にしないのかもしれない。
……閑話休題。
真新しさを感じさせるファッションホテルのフロントカウンターで記帳を済ませたシャルロッテは、ネッロと共にあてがわれた部屋に向かう。扉を開けると、ルガディン族の大柄な男性が三人は横になれそうなベットが一台置いてある。ヘッドボードには使い切りローションのパウチとスキンも用意してある。スキンに至っては複数のサイズ展開もされている。
いくつか展開されているスキンのパウチを、ベッドに膝乗りになって適当に取り上げたネッロはシャルロッテに放り投げる。
「これ入ります?」
「わかんねーな。勃たせてみるか」
「ならストリップしたほうがいいです? この身体、胸はでかいですよ」
「マジ? オカズにするから脱げよ」
一枚ずつ丁寧に、ゆっくりと、見せつけるように脱ぐネッロ。それを見ながらシャルロッテは履いていたスラックスを寛げ、下着の前をずらして萎えてなお立派なサイズの陰茎を外に出す。大柄なエレゼン男性にふさわしい太さと長さをもったそれは、皮のむけた先端はもちろんのこと、やや右曲がりの幹の部分もしっかり使い込まれて黒ずんだ色合いだ。睾丸も見合った大きさだ。
シャルロッテはローションのパウチを切ると、手のひらにまぶす。冷たいそれに手のひらの温度が移るのを感じながら、陰茎に片手を添える。ぬちぬちと粘着質な音を立てて擦れば、外部からの刺激で海綿体に血が通っていく。
少しずつ膨らみ、重たそうに上を向くシャルロッテの陰茎を見ながら、ネッロは際どいところだけ――それこそIラインがギリギリ隠れる程度の布面積しかない紐でとめるだけの下着に手をかける。片方だけを外せば、シャルロッテがもう片方を外す。
「いつもより際どくね?」
「えっちでしょ」
「最高だわ」
「てか、いつも思うんですけど、その規格外、デカすぎてそり返らないですよね。床に水平よりやや上で止まるの面白すぎ」
「仕方ねーだろ。お前のだってデカいから腹までは反り返らねーだろ」
「どうせシャルロッテのより小さいですよ」
「不貞腐れてらあ。デカすぎよりマシだろ。入らねーって苦情はねーからな」
「まあそうですけどね」
重みで反り返りきらないそれに、パッケージを破いたスキンを被せる。ガレマール帝国の技術の髄を集めた極薄のスキンは、エオルゼアのものより遥かに薄く、互いの熱をよく伝え合う。肉壺に包まれる気持ちよさも格段に違うというのもあり、金のある娼館で取り入れている。
シャルロッテとネッロもまた、アナルを使った性行為のときはエオルゼア製のスキンを利用していたが、ここ最近は流通し始めたガレマール帝国製のものに切り替えている。やはり、刺激の感じ方が桁外れに違うのだ。より刺激的なもののほうが良いものである。
……閑話休題。
「お、ぴったり。やっぱり薄いのに丈夫だよな、帝国のやつ」
「わかります。エオルゼアのは厚いのに破れますからね」
「ナカでコスって破れてんのマジさあ……ってなるよな。避妊具とはって感じだわ」
「それな。で、どうします? どこから触ります?」
「まだ使ってないなら広げる必要あるだろ。血が出ても良いなら適当に濡れたら入れるけどよ」
「痛いのは嫌なんですよねえ。それは戦闘だけで十分なんで」
「そりゃそうだわな。どうせいつも指で穴広げてるし、どうせなら舌も使うか」
「女にやると、恥ずかしいとか言いながらノリノリで股開くか、まじめに嫌がるかの二択ですよね、クンニリングス」
「それな」
大きなベッドにごろんと横になったネッロは、軽く脚を広げる。髪を軽くかきあげたシャルロッテは、彼女の股座に顔を近づけると、唇を唾液で濡らす。濡れた唇でふっくらとした大陰唇を軽く食む。柔らかい力で甘噛みをしながら全体をゆるりと刺激すれば、くすぐったそうにネッロから笑い声が漏れる。
少し揺れる身体を固定するように腕で押さえつけながら、シャルロッテは舌先で膣口をたたく。ちろちろと中を舐めると、とろ、とした粘液が溢れてくる。それを見計らって、彼は舌先で器用にクリトリスを包む包皮を剥く。べろり、と舐めあげれば膣口から溢れる液体の量が増えていく。
「剥かれるとなかなかこう、刺激がありますね、これ」
「そりゃそうだろ、そういう器官なわけだしな。まあ人によってはナカのほうがヨガるけどよ……中に指入れて試してみるか?」
「試してみましょ。どうせ女の体なんてなかなかない経験ですよ」
自分の身体だというのに、ネッロは面白いものを試してみようという軽いノリで脚を開く。短く切り揃えられた爪を確認してから、シャルロッテは秘裂に指を這わせる。すっかり濡れそぼっているそこは、待っていましたと言わんばかりに膣の中に入ってきた指をしゃぶる。
ぎちぎちと締め上げるようで、それでいてさらに奥に引き摺り込もうとする肉壺を優美さを残しながらも長く骨太の指が、昆虫の脚のようにナカを広げようと蠢く。泣き所でもかすめたのか、ネッロの筋肉と脂肪のついた脚が跳ねる。
「あー、そこ。そこいい感じ」
「ここか。おー、締めてくるじゃん」
「あー、これ男のときに抱かれるのと似た感じありますね」
「あれもナカの良いところ擦り上げてるもんな。似たようなもんなんじゃね」
「ですねー。んで、そろそろ突っ込みます? 十分広がったんじゃないですかね」
「まあ、男と違って最初から受け入れる場所だし、あんまり広げすぎてもあれか。がばがばになるか」
「その前に暴発するんじゃないんですかね」
「俺がぁ? そんな童貞みたいな暴発しないだろ」
「わかりませんよ? 僕のナカがヨすぎて三回スる前に出たりして」
「それはそれで見てみたいわ」
そんなやり取りをしながら、シャルロッテはスキン越しの肉棒を秘裂に挿し入れる。規格外にでっぷりとした逸物を入れられたネッロは、バキバキに張り詰めた幹がスキン越しに内側を撫で上げる感覚に口角をあげる。多少なり広げた穴は、淫水で焼けて黒ずんだ怒張でみちみちになっている。
締まりがいいのは未使用なのもあるよな、としみじみシャルロッテが言うものだから、ネッロは後ろも後で試してみますか、と提案する。すくなくとも、女性の身体ではどちらも初物であるのには変わりがない。
泣きどころをカリで抉りながら、シャルロッテは洗うのは自分でやれよ、と返す。天井を見たまま微塵も動かずに、ネッロは今日はそっちの気分じゃないからまた今度にでも、と返事をする。
「で、相変わらずのマグロだけど、男の時のケツと女の時のこっちだとどっちがいいよ」
「んー……どっちでもって感じですかね。まあ、受け入れるためにあるから、下準備をしなくていいっていうのは大きいですけど」
「そーかよ」
「個人的には女の快楽って、あんまり好きじゃないですかねー。男の時みたいにスッキリしないっていうか」
「それ、まだ盛大にイってないからじゃなくてか?」
「あー、なるほど? それを言われるとそうなんですけどぉ……ていうか、逐一ねちっこいピストンですよね。胎に形が残りそうなんですけど」
「雑に奥をどついてるだけじゃ、誰のものでイカされたのか覚えてもらえねーだろ。こういうのは丁寧に教え込んでなんぼだろ」
「無駄にそういうところありますよねえ。気持ちよくヌケればなんでもいいでしょうに」
「どうせなら征服したいだろ?」
「はーやだやだ。そういうところが面倒くさいんですって」
「趣味あわねえよなあ、本当」
まあ俺もそろそろ気持ちよくなりたいんで、とシャルロッテはネッロの腰を掴むと奥の奥に突き入れるように腰を動かす。子宮口に届くほど深く突き立てられたかと思えば、膣口の入り口ぎりぎりまで引きかえされる。ぐちぐちとピストン運動のたびに結合部から泡だった愛液が零れる。子宮口をこじ開けるような攻められ方に、ネッロはそろそろかな、と考える。胎の奥から逆巻き立つ気持ちよさと、薄っぺらいラテックス越しに注ぎ込まれる熱に、やはり自分で吐き出して気持ちよくなれる男の身体のほうが気が楽だな、とネッロは膣をぎちぎちと締めあげて、腹にある逸物から精液を巻き上げる動きをするのだった。