Final Fantasy XIV– category –
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Final Fantasy XIV
熱く、甘く、赤く、
このために買った……というわけではないが、以前より欲しかった「自動あたため機能」がついた魔導装置。作り置きしたシチューを、わざわざコンロの火を付けずとも、皿に盛って装置の中にいれるだけで温められるというそれは、一皿ずつ食べるならとても便... -
Final Fantasy XIV
祝福に満ちた予告
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) 「基本的な読み書きからあやしいな……ああ、ペンはそうやって握らずに、こう……」「持ちにくい」「そうやって書くよりも、こう握って書いたほうが疲れにくいんだ」「そう」「そうなんだよ」「なんだあれ」「... -
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キャンディ・ロックチューン
title by Cock Ro:bin (http://almekid.web.fc2.com/) 「こんな優男がお前の兄貴だぁ? 冗談は顔だけにしとけって」「いやぁ、これ、マジだから」「マジなんですよねえ、残念なことに」「飲む前から酒のにおいだけで潰れそうな兄ちゃんだぞ? 冗談じゃな... -
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どうせなら一途に憎んで
title by scald(http://striper999.web.fc2.com/) ゴドフリーがメモを古びた教本に挟んだ翌日、出勤前にそっとアジトに向かって確認すればそこには白い一筆箋が挟まれていた。これ見よがしに挟まれていたものだから少し驚いてしまったが、用紙を引き抜... -
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泡を孕む※R-18
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) 腹の中から食い破られる。そうゴドフリーははじめに思った。 何かが覆っているために目は見えないが、下腹部からぐちぐちとずいぶんと粘着質な生暖かい水の音が聞こえる。 目が見えない分、感覚が鋭敏... -
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君の手が絡まってうまく踊れない
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) ゴドフリー・ディ・シーダーは、その日偶然トームストーンを持ち歩いていた。文字の送受信が可能なように改造されたそれは、参加しているリンクシェルの通信用にと、渡されたものである。 あくまでも行... -
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例えば、ワルツを踊るように
必要な時間は、並んだ瞬間にアイコンタクトをするだけの隙間だけだった。 二人ばかりでは少々難のある仕事かも知れない。かも、とついた仕事に油断をしなかったと言えば嘘になるが、それほど油断していたわけではない。いかんせん、相手の数が多すぎた... -
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ファルファローネの謀り事
title by scald (http://striper999.web.fc2.com/) 「雰囲気いるか? 一応ハジメテなわけなんだし」「面倒ですし、普通に安宿でいいですよ」「いや、別に東の路地にできたファッションホテルが気になってるだけなんだけどな。割と綺麗らしい」「へえー... -
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花が今宵の友ならば、
title by Cock Ro:bin(http://almekid.web.fc2.com/) 「……知り合いに似たカラーリングの、随分な美人が突然隣に座ってきたんですけど?」「随分な美人でしょ。自分でもそう思いますよ」「やっぱりネッロか」「よく分かりましたね」「座り方と話し方。隠... -
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ビッグ・ウィリーの前髪に唇を寄せて
title by scald (http://striper999.web.fc2.com/) 黄金の砂都・ウルダハは交易都市である。多くの商人がウルダハで一攫千金の夢を叶えんとしては、夢破れて去っていく。その一方で、ウルダハン・ドリームを叶えた商人もいる。 そんな都市は夜も昼も... -
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明日のおわり、昨日のはじまり
title by Cock Ro:bin(http://almekid.web.fc2.com/) シャルロッテとしては、ネッロから誰かしらに話が漏れるだろうとは思っていた。大した家ではないけれど、家庭内の事情は彼自身気にしていないからだ。これが兄・ゴドフリーとなると話が違うのだが... -
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向日葵が見つめている
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) シャルロッテ・シードルとネッロ・ヒースコートは、茹だるような夏の盛りに、灼熱に染まるウルダハの街を歩いていた。 暑さ寒さに文句を言わないネッロでも、灼熱そのものの暑さに我慢できなかったのか...
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