私とわたしの日々是好日– category –
筋骨たくましい男性とスレンダークールビューティな女性の現代日常
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私とわたしの日々是好日
パフェ
「あれもこれも食べたいときにさ、食べ放題のお店って凄く素晴らしいなって思うよ。特にスイパラは最高だね。だって、甘いものも甘くないものも食べられるもの」「そうね……気持ちは分からなくも無いわ。でも、そんなに食べて気持ち悪くならないの?」「な... -
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アイスクリーム
適切に暖房をつけた中で、鍋を食べたのなら汗をかいても仕方がない。はふはふと汗ばむ体に、絢瀬は水をいれる。ぐい、と一気に小さめの湯飲みにいれた水を飲み干した彼女に、ヴィンチェンツォがお水入れてこようか、と提案する。自分で入れてくるから大... -
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醤油と味醂と愛を大さじ一つだけ
四季がはっきりとしている日本は、秋になると食欲をそそるものが増えるとヴィンチェンツォは思っている。秋は食欲の秋とはよく言ったものである……そう言えば、読書の秋よ、と同居人は呆れたように言うだろうことは、目に見えているから口にしないが。 「... -
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クラン・ドゥイユ
「まだ少し早かったかな」「そうね。まだ寒くなってきて、まもないからかしら」「ああ、それはありそうだね。もう少し寒くなってからだと、スノータイヤか……」「もうそんな季節なのね……今年は暑い時期が長かったから、違和感があるわね」 紅葉を見に行こ... -
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とある二人を出迎える話
いらっしゃいませ。出迎えた客は見上げるほどに背が高い男の人と、ヒールがよく似合う女性だった。引き継ぎ事項にあった、浴衣の一番大きいサイズを入れたという部屋はこのひとたちだろうな、というのがよく分かった。なにせ、古いビジネスホテルの小さ... -
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天使の名残が笑う
title by 天文学(https://yorugakuru.xyz/) 昼下がりのカフェは人でごった返していた。それも少しずつ収まりが見えてきて、ちらほらと空いている席が見えてくる。 さんさんと差し込む日差しがあたたかで、このカフェを選んで良かった、とパイをフォー... -
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花は花のために
title by インスタントカフェ(http://saria.s53.xrea.com/) 手に帆布のエコバッグを提げたヴィンチェンツォがリビングの扉を開ける。近所のスーパーの二階に入っている百円ショップから帰ってきた彼は、絢瀬に帰宅の挨拶をして、エコバッグの中身を取... -
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君がいちばん魔法に似てる
title by as far as I know(http://m45.o.oo7.jp/) 部屋の掃除をしよう。そう言ったのは絢瀬からだった。別段、今すぐ部屋の掃除をしなくてはならないほどに部屋が汚れているわけではないが、ここ最近は忙しさにかまけて行っていなかったのだ。季節の... -
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とろむ瞼に映る面影
title by as far as I know(http://m45.o.oo7.jp/log.html) ぱちり。ヴィンチェンツォは目が覚めた。なんとも、完璧な目の覚め方をした彼は、腕の中で眠る愛しい体温を感じながら、ベッドヘッドのボードに置いてある絢瀬の目覚まし時計を手に取る。時... -
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美しくなくなるまで踊ろう
title by リリギヨ(http://8b724a.webcrow.jp/) 絢瀬はドリップコーヒーを抽出するために、マグカップをマシンにセットする。かおりのいいコーヒーが用意されている間に、来客用のミルクポーションをひとつとり、蓋をあける。賞味期限がせまっているそ... -
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ふたりで影になる部分
title by シャーリーハイツ(http://adam.mods.jp/ra/) 絢瀬が職場の正面玄関を出ると、見慣れた車が路肩に停まっていた。近寄って窓をトントン、と叩くと窓が開く。そこに乗っていたのは、当然の事だがヴィンチェンツォだった。 「アヤセ」「あら、迎... -
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朝ぼらけに眠気まなこ
ぴぴぴ、ぴぴぴ。 めざまし時計が鳴る。アラームの音に気がついた絢瀬が、布団から腕を伸ばして止めようとする。しかし、目を閉じたまま伸ばした腕は、アラームまで届かない。ヘッドボードにすら届いていない細い手は、ぺた、とヴィンチェンツォの頭に...