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花弁に一筆、
ペパーはアカデミー帰りに、チャンプルタウンのスーパーマーケットに立ち寄っていた。今日の夕飯をどうするか考えながら、スーパーマーケットの什器を覗いては歩いて、覗いては歩いてを繰り返して、ぐるっと一周しても夕飯の内容が決まらなかった。常備... -
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嫉妬深い恋人の話
アオキは自分の恋人が嫉妬深いことを知っている。恋人が喧嘩をした翌日に食卓で、本音を言うなら女性の同僚といることすら嫌だ、と甘えるように言ってきたことは記憶に新しくはない。もっとも、アオキは複数の仕事を掛け持ちしているから、女性の同僚を... -
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食べかけのケーキ、飲みかけの酒。
アオキはこたつに姿を変えたローテーブルに足を入れていた。でん、と山、と盛られた薄くスライスされ、油で揚げられたお手製のポテトチップスを前にしていた。塩をしっかりとまぶされたそれは、隣に座るペパーが張り切って作ったものだった。当の本人は... -
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暖を取る優れた方法論
びゅう、と吹き抜けた風に、ペパーは首をすくめる。もこもこのライトイエローのダウンジャケットを着た彼は、寒ィ、と小さく呟く。隣を歩いていたアオキもまた、今のは冷たかったですね、と呟く。 耳を赤くして歩くアオキに、ペパーは耳当ているか、と... -
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朝食-4
朝。ペパーは見慣れない天井にぎょっとして、横を向いて床が近いことにもう一度驚いた。それから、そういえばアオキの実家に来ているんだった、と思い出す。慣れないと眠るのが大変だろうけれど、と並べて敷かれた布団に二人で入って、眠くなるまで今日―... -
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夕飯-3
コーヒーブレイクをして、アオキとペパーは、昔アオキの部屋が現在オウミの息子の部屋になっているため、仏間に荷物を運び入れる。リュックサックとキャリーケースに詰め込んだ荷物を整理しながら、ペパーは緊張した、とアオキに笑いかける。その表情は... -
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実家にて-2
ヤマブキシティの舗装された道をアオキとペパーは歩いていく。ビジネス街とも言えるヤマブキシティの街並みは、大きなビルが建ち並んでいて、ハッコウシティのように人で賑わっている。 聞き覚えのあるグローバルな会社の本社を横切ったり、ジョウト地... -
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空港にて-1
付箋がたくさんついたガイドブック片手に、ペパーは空港のターンテーブルで預けた荷物を待つ。聞き慣れない言語を聞きながらも、パルデア語のアナウンスを頼りにターンテーブルまで来たのだ。 手洗いに向かったアオキの分の大きなキャリーケースと、自... -
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季節限定のネッコアラ
昨日の夜から確かにすこし肌寒く、そろそろ肌掛けの薄手のものでは過ごせないな、とペパーは寝る前に思っていた。明日起きたら冬用の布団を干してしまおうとも。太陽の日差しをめいっぱいに浴びた布団は、ふかふかとしていい香りがするのだ。 そう思い... -
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僕とご主人とつがいの人と
僕はキョジオーン。ご主人の名前はペパーって言います。ご主人はご飯を作るのがびっくりするくらい上手で、きのみよりもよっぽどおいしいご飯を作ります。 コジオの時に捕まえられて、ぬし、とかいう驚くほど大きなポケモンとご主人と戦った僕は、ご主... -
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もしも、たまごとハムの間に挟まったら
title by OTOGIUNION (http://otogi.moo.jp/) 営業先から戻ろうとしたときだった。テーブルシティにあるとある営業先から帰社する途中で、特徴的な跳ねた灰海色をした髪と、オールバックにされた黒髪を見つけたのだ。 ジムリーダーもしているらしい(タ... -
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オレとあいつと休みの過ごし方 ※女体化
こちらの続き ポケモンリーグパルデア支部はいつだって仕事量が多い。営業だろうがどこの部署だろうが、いつも誰かしら白目を剥いていたりする。 まあそれは言い過ぎとしても、繁忙期になると缶詰になることも珍しくない。ことのほかジムリーダーも兼任...