novel
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私とわたしの日々是好日
砂糖をもうひと匙
ヴィンチェンツォ・ガブリエーレ・フェッリーニは暖房をそこそこに効かせたリビングで腕まくりをしていた。なぜなら、これから物置からシーズナルの小物を引っ張り出すための気合いを入れるためである。 ダイニングテーブルの上には、絢瀬がクリスマス... -
手に届く夢見事
手に届く夢見事―5
title by icca (https://iccaxx.web.fc2.com/) お土産です。 朝、いつも通り出勤し、真っ先にポケモンリーグの四天王たちの休憩室に向かったアオキは、プレスクールが創立記念日で休みだと言うポピーに抱えていた段ボール箱みせる。興味津々な彼女にも... -
手に届く夢見事
手に届く夢見事―4
title by icca (https://iccaxx.web.fc2.com/) それから二日後のことだった。 アオキの仕事がひと段落ついて、帰宅する連休最終日まで二日ほど余裕がある日に、二人はフエンタウンを訪れていた。 一度訪れてことがあるというアオキが、連れてきていた... -
手に届く夢見事
手に届く夢見事―3
title by icca (https://iccaxx.web.fc2.com/) 仕事があるから、と朝早くから出かけていった(しっかり朝食バイキングで周囲が驚くほどに食べていった)アオキを見送り、ペパーはアカデミーからの課題に取り組む。事前に休む旨を伝えたところ、難色こそ... -
手に届く夢見事
手の届く夢見事―2
title by icca (https://iccaxx.web.fc2.com/) ホウエン地方・カイナシティにあるビジネスホテルは今日もそれなりににぎやかだ。トレーナー御用達のポケモンセンターで休む人も居れば、ポケモンセンターではプライベートを確保できないというトレーナー... -
手に届く夢見事
手の届く夢見事
title by icca (https://iccaxx.web.fc2.com/) それは急な業務命令だった。 三連休を前にしたアオキに降って襲いかかってきたのは、ホウエン地方への視察の指示だった。バトル施設の視察を指示された時のアオキは、急だな、という思いがぼんやりと浮か... -
pokemon
二つ並んだ食卓
アカデミーも年末年始は冬期休暇に入る。実家がある学生はこぞって帰省をするものだから、いつだって寮はひっそりとしていた。そんなひっそりとしている寮で過ごすのが毎年のペパーだったのだが、今年はすこしばかり事情が違った。 というのも、年末年... -
カナリアのベルカント
プリズム色をした悪夢
サロセイル・エカ=メルは旅人を自称しているだけあり、多くの惑星を移動してきた。そのなかには、平和な惑星もあれば、戦乱に満ちた惑星もあった。たような種族で構成されている惑星もあれば、単一種族で構成されている場所もあった。病魔に苦しむ星も... -
彼と彼女のアジアート
ポーカーフェイスの夕刻
title by Cock Ro:bin(http://almekid.web.fc2.com/) ツイッターをはじめとしたソーシャル・ネットワーキング・サービスを時折見る巣鴨雄大は、勢いで買い物をすることがままある。大抵はささやかな物を買う程度であるから、ちょっとした失敗談として... -
私とわたしの日々是好日
砂糖にまみれた昼下がり
秋晴れの空が広がる土曜日。ヴィンチェンツォは仕舞い込んでいた冬用の掛け布団を物置から引っ張り出していた。と、いうのも長く続いた夏の気配がそろそろ去ろうとしていたからだ。 朝晩は流石に二人くっついて寝ているにしても冷えてきた。くっつく口... -
Final Fantasy XIV
キャンディ・ロックチューン
title by Cock Ro:bin (http://almekid.web.fc2.com/) 「こんな優男がお前の兄貴だぁ? 冗談は顔だけにしとけって」「いやぁ、これ、マジだから」「マジなんですよねえ、残念なことに」「飲む前から酒のにおいだけで潰れそうな兄ちゃんだぞ? 冗談じゃな... -
Final Fantasy XIV
どうせなら一途に憎んで
title by scald(http://striper999.web.fc2.com/) ゴドフリーがメモを古びた教本に挟んだ翌日、出勤前にそっとアジトに向かって確認すればそこには白い一筆箋が挟まれていた。これ見よがしに挟まれていたものだから少し驚いてしまったが、用紙を引き抜...